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関東大学ラグビーリーグ戦グループ1部(2000/10/08) 於:秩父宮ラグビー場
<試合結果>
T G PG DG 得点 | 総得点 反則
日本大学 :前半: 0 0 0 0 0 |
:後半: 0 0 0 0 0 | 0 14
+-----------------+-------------------------------+-------------+
法政大学 :前半: 3 2 2 0 25 |
:後半: 6 4 0 0 38 | 63 11
◎出場メンバー
日大 : 1.田中 2.大渕 3.伊藤 4.南方 5.宮野 6.横瀬 7.桑原 8.津田
9.塩谷 10.武井 11.小倉 12.阪上 13.今利 14.窪田 15.藤原
(16.城内 17.加井 18.迫田 19.飯島 20.八重樫 21.野杁 22.岩木)
○交替 9→20(後0分交代)、4→19(後0分入替)、8→18(後2分入替)
法政 : 1.神宮寺 2.吉澤 3.池谷 4.浅野 5.平塚 6.神山 7.佐藤 8.渡辺庸
9.麻田 10.乗本 11.斉藤 12.赤沼 13.渡辺哲 14.栗原 15.矢澤
(16.難波 17.水山 18.磯岡 19.中村 20.友永 21.藤井 22.小滝)
○交替 10→22(後28分交代)、2→17(後32分入替)、13→21(後35分入替)
レフリー : 御領園(日本協会) タッチジャッジ : 谷口、三笠、鈴木
◎得点経過
日本大学 0 0
時間 0----+----1----+----2----+----3----+----4----+ 得点
P G T G P
法政大学 0 3 10 15 22 25 25
日本大学 0 0
時間 0----+----1----+----2----+----3----+----4----+ 得点
G G G T T G
法政大学 25 32 39 46 51 56 63 63
※時間×10分,T=トライ(5点),G=トライ+ゴール(7点),P=PG(3点),D=DG(3点),x=PG失敗
◎得点者
法政:前半 2分 栗原(PG)
9分 乗本(T)、栗原(G)
11分 佐藤(T)
14分 ? (T)、栗原(G)
37分 栗原(PG)
後半11分 渡辺(T)、栗原(G)
15分 乗本(T)、乗本(G)
23分 ? (T)、栗原(G)
30分 栗原(T)
36分 難波(T)
40分 斉藤(T)、栗原(G)
◎得点パターン(参考) *法政大学のキックオフで試合開始
前半 2分 0- 3 (法政)左中間30m,(14)PG成功
9分 0-10 (法政)日大キック処理ミスのボールを(10)が拾ってトライ,(14)G成功
11分 0-15 (法政)日大キックに対するカウンターアタックからオープンに展開,連続攻
撃を経て(7)がトライ,(14)G失敗
14分 0-22 (法政)日大キックオフ,日大選手ノックオンを法政が拾い日大陣へキック,
日大BKが処理ミスしたボールを法政選手が拾ってそのま
まトライ,(14)G成功
37分 0-25 (法政)正面15m,(10)PG成功
後半11分 0-32 (法政)オープン展開から(13)トライ,(14)G成功
15分 0-39(法政)(10)相手キックチャージから連続攻撃,最後は(10)がトライ,
(10)G成功
23分 0-46 (法政)日大スクラムからの(8)→(9)失敗,法政がボールを確保しイン
ゴールへゴロパント,走り込んだ法政選手が押さえてトライ,
(14)G成功
30分 0-51 (法政)連続攻撃から(14)トライ,(14)G失敗
36分 0-56(法政)(16)トライ,(14)G失敗
40分 0-63 (法政)ゴール前へのキックを(11)が拾ってトライ,(14)G成功
◎試合内容
この試合は「リーグ戦序盤の大一番」のはずだったが,予想外の大差で法政の圧
勝に終わった。2戦目にして,法政はリーグ制覇に向かって大きく前進したのに
対し、日大はチーム戦術の根本的な見直しが必要と思われるくらいのピンチに陥
ってしまった。法政は,どこからでも得点できる非常にバランスのいいチームに
仕上がっている。
先週の大東大戦,あるいは一昨年の優勝チームの例を見るまでもなく,法政はキ
ックオフから一気にスタートダッシュをかけてくる。そういった意味でも,日大
は序盤戦の段階でディフェンスに集中し、法政のテンポで試合をさせないことが
重要だった。この試合のように一次防御の段階で大幅なゲインを許してしまうよ
うでは、大量失点負けもやむなしといった感じ。
本日の法政の大勝利の立役者は、なんと言ってもポイントに向かって精力的に走
り回り、かつ鋭いタックルを連発したFWの8人。とくに第3列の運動量は驚異
的。SHの麻田が相変わらず正確かつタイミングの良いパスで法政の攻撃にスム
ーズな流れを作り出していたが,これも献身的なFWの動きがあったからこそだ
と思う。
日大にとって惜しまれるのは、法政の怒濤の攻撃(あわや法政のトライというシ
ーンが何度かあった。)をねばり強いディフェンスで凌いでいた時間帯(前半の
20分から35分頃にかけて)に得点を奪えなかったこと。日大が法政圧倒的優位の
試合展開を変えるチャンスはこの時間帯しかなかった。
あと,SHの交代(ケガならやむを得ないが)も裏目に出てしまったように思わ
れる。確かに塩谷(前半)の球出しはスムースとは言い難かったのだが、後半に
八重樫が登場した後、SO武井の「ヤエガシ~」(そっちじゃない!こっちだ!
と言う意味と思われる)という絶叫が頻繁に聞かれたことでも分かるように、日
大BK陣のコンビネーションはガタガタになってしまった。
日大ファンにとっては残念であるが、法政の今後の戦いが本当に楽しみになって
きた。今年の(FWが重い)流通経済大は果たして法政の速いテンポについてい
けるのか? 関東学院はいかにして法政の攻撃を寸断するのか? などなど。仕
上がりが早過ぎるような気がしないでもないが,大学最強チームを目指して頑張
って欲しいところだ。
(2000年10月8日記)
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