World Jazz Gallery PresentsWorld Jazz Tour navigated by Poncho Sanchez |
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Room #04
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Recorded on January 10, 1979 & March 12, 1980 |
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1. Poncho's Mambo
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"Gaviota" はポンチョ・サンチェスがコンコード・ピ
カンテから実質的なデビューを飾る前に録音した2枚
のアルバム、"Poncho" と "Straight Ahead" からそ
れぞれ4曲(1-4)、5曲(5-9)ずつの計9曲がセレクト
されて1枚にまとめられたアルバムである。いわば、
2in1のハーフサイズ盤といったところだろうか。
"Poncho" と "Straight Ahead" の制作にあたってポ
ンチョを全面的にバックアップしているのは、当時カ
ル・ジェイダー・バンドの一員として活躍していたク
レア・フィッシャー。「サルサ・ピカンテ」(1978年)
等の多くのラテンジャズ/フュージョン作品を残して
いることでも知られる大御所である。それだけに、こ
のアルバムではポンチョの目指す方向性(正統派ラテ
ンジャズ)がやや希薄になってしまっているように感
じられるのことは致し方ないところかもしれない。
1作目("Poncho")と2作目("Straight Ahead")を比較
してみると、"Morning" のような有名曲は含まれない
ものの、総じて後者の方が充実した演奏となっている
ように感じる。トランペットが抜けたことで、名手ゲ
イリー・フォスターにスポットが当たった形になって
いるのも面白い。(Steve Huffsteter は "Sonando"
で復帰しているので一時的なことだったのかも知れな
いが。)"Straight Ahead" の方もフルバージョンで
聴いてみたいという思いに駆られる。
こうして考えてみると、カル・ジェイダーの突然の死
(1982年)はポンチョに計り知れないインパクトを与え
たであろうことは想像に難くない。もちろん、音楽史
においても、「もしも」は禁物であるが...。
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Edited by Kazunori KONO, March/7th/2005
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