World Jazz Gallery Presents

World Jazz Tour navigated by Edward Simon

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Promise of Tomorrow

 Room #04

Kevin Eubanks
"Promise of Tomorrow"

   (GRP Records GRD-9604)

Recorded on   November 13-19, 1989
Recorded at   Clinton Recording, NYC
Recorded by   Josiah Gluck
Produced by   Kevin Eubanks & Duke DuBois
Issued in   1990  (GRP Production, USA)

1. Angel with The Blues
    (Kevin Eubanks)
2. Promise of Tomorrow
    (Kevin Eubanks)
3. This Place In Time
    (Kevin Eubanks)
4. Eyes of A Lost Child
    (Kevin Eubanks)
5. Cullerton Street
    (Kevin Eubanks)
6. Hope
    (Kevin Eubanks)
7. Haze
    (Kevin Eubanks)
8. He Smiled The Sea
    (Kevin Eubanks)
9. Passage of The Prince
    (Edward Simon / K.Eubanks)
10. In A Sentimental Mood
    (Edward Kennedy Ellington)



Kevin Eubanks   (guitar, guitar-syn.)
Kenny Davis   (acoustic & elec. bass)
Edward Simon   (piano, key)
Gene Jackson   (ds)
Marvin Smitty Smith   (ds-2)

「スムース・ジャズ」という言葉がすっかり音楽ファ
ンの間に定着した感のあるこのごろ。デビュー当時の
70年代には若手のバリバリだった人が今や「ビッグ
ネーム」(大御所)になっていたりと、正直クロスオ
ーバー/フュージョンの焼き直しの感がなきにしも。
当時の「熱気」は期待すべくもないが、そのサウンド
には(一種の懐かしさもあって)ついつい耳を傾けて
しまう心地よさがある。

そんなイメージを抱きながらこのアルバムを中古のC
Dショップで手にした訳であるが、看板(マッチョな
ジャケット)に偽りなしと言いたくなるような硬派の
サウンドが飛び出してきてしばしびっくりであった。
前作にあたる "The Searcher" と比較してもケビン・
ユーバンクスのコンセプトがより明確に打ち出された
力作に仕上がっている。

エドワード・シモンは20才になったばかりとは思え
ない堂々たるプレーぶりである。"The Searcher" よ
りも多くのソロスペースが与えられており、ラストを
飾るエリントンナンバーではケビンとともにアレンジ
も担当している。ライナーノーツに「驚異の新人」の
語は見当たらないが、むしろそんな紹介の仕方は失礼
に感じられるくらいである。グレッグ・オズビー、ボ
ビー・ワトソン、そしてハービー・マンに絶賛された
才能は、ここでもいかんなく発揮されている。

そんなことは別にしても、ケビン・ユーバンクスを過
去の人にしてしまうのはもったいないと思わせる充実
した作品だと思う。
Edited by Kazunori KONO, March/3rd/2005   Back