World Jazz Gallery Presents

World Jazz Tour navigated by Edward Simon

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Season of Renewal

 Room #03

Greg Osby
"Season Of Renewal"

     (JMT 834 435-2)

Recorded at  Systems Two Recording Studios,
Brooklyn, N.Y. in July, 1989
Issued in  1989 (JMT Productions, W.Germany)

1. Sapphire   (Greg Osby)
2. Enchantment   (Greg Osby)
3. For The Cause   (Greg Osby)
4. Life's Truth   (Greg Osby)
5. Dialogue X   (Greg Osby)
6. Season Of Renewal
    (Greg Osby)
7. Mischief Makers
    (Greg Osby)
8. Word   (Greg Osby)
9. Constant Structure
    (Greg Osby)
10. Eye Witness   (Paul Samuels)
11. Sprit Hour   (Greg Osby)


Greg Osby : Alto & Soprano Sax
Kevin Eubanks : Guitar Synthsizer
Kevin McNeal : Guitar Synthsizer
Edward Simon : Keyboards
Lonnie Plaxico : Bass
Paul Samuel : Drums
Cassandra Wilson : Vocals
Amina Claudine Myers : Vocals
Renee Rosnes : Keyboards
Steve Thornton : Percussion


Joseph Marciano : Engineer
Greg Osby : Producer

とくに意図しているわけではないが、「衝撃的な出逢い」
がどうもこのサイトの隠れテーマとなっている感がある。
本人が言うの変だけど、「この1枚と出逢わなかったら」
の幸運がいくつも(いくつも)重なったお陰で、このサイ
トが立ち上がったのは確か。

そういった意味では、Edward Simonの場合は例外的なケー
スと言える。この人に限っては、「この1枚!」というも
のが思い浮かばない。気が付いたら「ここにも、あそこに
も居た!」という感じ。元来派手にピアノを弾きまくる人
ではないし、タッチも渋め。バッキングに回ってもソロイ
ストを煽り立てるような所がほとんどない。

共演するミュージシャン、そして聴き手に心の奥底から促
すような形で創造的なスペースを提供できること、これこ
そがEdward Simonの持ち味。このことに気が付けば、彼の
名がクレジットされているアルバムはすべて聴いてみたく
なる。そんなわけで、Greg Osby の音世界にも辿り着くこ
とができたという次第。

"Season Of Renewal" は "Mindgames" から約1年後に同じ
JMTレーベルからリリースされたもの。ゲストには、今をと
きめくCassandra WilsonやRenee Rosnes、Amina Myersらが
名を連ねているのが興味深い。Kevin Eubanksの意外とも言
えそうな参加はEdward Simonが橋渡し役を務めたのだろう
か?。Kevin McNealとのギター(シンセサイザー)によるバ
トルは、なかなか聴き応えがある。

アルバム全体の展開は、ベースとドラムによるタイトなリ
ズムに乗って各人が思い思いにカラー付けをすると言った
感じで最初の内はちょっと捕らえ所がない。Edward Simon
も "one of them" に徹しているような感じ。ただ、抽象
的なサウンドの中にも、Greg Osbyのプレイには秘められ
たロマンティシズムのようなものが見え隠れしていて面白
い。やはり、Osbyは一筋縄ではいかないミュージシャンの
ようである。

Edward Simon's website
Edited by Kazunori KONO, February/8th/2004   Back