World Jazz Gallery PresentsWorld Jazz Tour navigated by Edward Simon |
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Room #03
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Recorded at Systems Two Recording Studios, |
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1. Sapphire (Greg Osby)
Greg Osby : Alto & Soprano Sax
Joseph Marciano : Engineer |
とくに意図しているわけではないが、「衝撃的な出逢い」 がどうもこのサイトの隠れテーマとなっている感がある。 本人が言うの変だけど、「この1枚と出逢わなかったら」 の幸運がいくつも(いくつも)重なったお陰で、このサイ トが立ち上がったのは確か。 そういった意味では、Edward Simonの場合は例外的なケー スと言える。この人に限っては、「この1枚!」というも のが思い浮かばない。気が付いたら「ここにも、あそこに も居た!」という感じ。元来派手にピアノを弾きまくる人 ではないし、タッチも渋め。バッキングに回ってもソロイ ストを煽り立てるような所がほとんどない。 共演するミュージシャン、そして聴き手に心の奥底から促 すような形で創造的なスペースを提供できること、これこ そがEdward Simonの持ち味。このことに気が付けば、彼の 名がクレジットされているアルバムはすべて聴いてみたく なる。そんなわけで、Greg Osby の音世界にも辿り着くこ とができたという次第。 "Season Of Renewal" は "Mindgames" から約1年後に同じ JMTレーベルからリリースされたもの。ゲストには、今をと きめくCassandra WilsonやRenee Rosnes、Amina Myersらが 名を連ねているのが興味深い。Kevin Eubanksの意外とも言 えそうな参加はEdward Simonが橋渡し役を務めたのだろう か?。Kevin McNealとのギター(シンセサイザー)によるバ トルは、なかなか聴き応えがある。 アルバム全体の展開は、ベースとドラムによるタイトなリ ズムに乗って各人が思い思いにカラー付けをすると言った 感じで最初の内はちょっと捕らえ所がない。Edward Simon も "one of them" に徹しているような感じ。ただ、抽象 的なサウンドの中にも、Greg Osbyのプレイには秘められ たロマンティシズムのようなものが見え隠れしていて面白 い。やはり、Osbyは一筋縄ではいかないミュージシャンの ようである。 Edward Simon's website |
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Edited by Kazunori KONO, February/8th/2004
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